読書ろぐ

読書メーターの過去ログデータベース

池田晶子 不滅の哲学

【206】池田晶子 不滅の哲学

 

池田晶子 不滅の哲学

池田晶子 不滅の哲学

Amazon

 

【16/12/05】「不滅の哲学」という表題からは、得てして池田の哲学が不滅の価値をもつもの、という意味を読みとってしまうと思うのだが、そうではなかった。著者の若松さんは、池田のコトバを引いて、コトバ、存在、魂の永遠にして不滅の相を解き明かそうとしていた。いわば、「不滅」そのものを表現しようとしていたのではないか。ある曲のタイトルのような「滅せざるもの」や、「破壊され得ぬもの」として表記しようとした軌跡である。希有の書といってもいい。

 

         *       *       *

 

若松英輔さんを初めて読んだ、記念の1冊。図書館で借りているものだったと思う。後年、亜紀書房から再刊されたものを入手しているので、それも読まなくては。