読書ろぐ

読書メーターの過去ログデータベース

2016年

新・リーダー論

【208】新・リーダー論 新・リーダー論 大格差時代のインテリジェンス (文春新書) 作者:池上彰,佐藤優 文藝春秋 Amazon 【16/12/17】サルコジやトランプ、プーチンなどを考察。いつもながらの博識ぶりに舌をまくが、心に残るかと言えばそうでもない。情報の…

大世界史

【207】大世界史 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書) 作者:池上 彰,佐藤 優 文藝春秋 Amazon 【16/12/07】『新・戦争論』に続く、池上・佐藤本の第二弾。このあと、第三弾の『新・リーダー論』が出ているので、慌てて2冊とも購入し、こちらを先…

池田晶子 不滅の哲学

【206】池田晶子 不滅の哲学 池田晶子 不滅の哲学 作者:若松 英輔 トランスビュー Amazon 【16/12/05】「不滅の哲学」という表題からは、得てして池田の哲学が不滅の価値をもつもの、という意味を読みとってしまうと思うのだが、そうではなかった。著者の若…

街場の大学論

【205】街場の大学論 街場の大学論 ウチダ式教育再生 (角川文庫) 作者:内田 樹 KADOKAWA Amazon 【16/12/05】07年単行本、10年文庫本刊。古くは2000年から、新しくは2010年の対談までを収める。特に前半は、少し古くなったかなという感は否めない。内田さん…

本を読む人だけが手にするもの

【204】本を読む人だけが手にするもの 本を読む人だけが手にするもの 作者:藤原和博 日本実業出版社 Amazon 【16/11/23】太字の部分に目を通して「読了」とする。図書館本。自分の力量について、整理して命名するのにはいいかもしれない。あと、巻末のブック…

古市くん、社会学を学び直しなさい!!

【203】古市くん、社会学を学び直しなさい!! 古市くん、社会学を学び直しなさい!! (光文社新書) 作者:古市 憲寿 光文社 Amazon 【16/11/23】古市さんは、意外なくらい聴き手としての才覚があると思わせてくれた。登場する社会学者は、社会学版「サムライジ…

「役に立たない」と思う本こそ買え

【202】「役に立たない」と思う本こそ買え 「役に立たない」と思う本こそ買え ―人の生き方は読んできた本で決まる 作者:森田 正光 dZERO Amazon 【16/11/19】読書家である森田さんが書いた、実はブックガイドだった。竹中労とか魯迅とか、流行りのものは少な…

遅読家のための読書術

【201】遅読家のための読書術 遅読家のための読書術 作者:印南 敦史 ダイヤモンド社 Amazon 【16/11/19】読んでも忘れるし、線を引いても後からは見ない。1行との出会いがあればいいし、音楽を聴くように多読する。音楽は「覚える」ために聴くものではないな…

偽善のすすめ:10代からの倫理学講座

【200】偽善のすすめ:10代からの倫理学講座 偽善のすすめ: 10代からの倫理学講座 (14歳の世渡り術) 作者:パオロ・マッツァリーノ 河出書房新社 Amazon 【16/11/16】「偽善はよくない」という社会通念に異議を申し立て、「やらない善より、やる偽善(しかし…

トムは真夜中の庭で

【199】トムは真夜中の庭で トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫) 作者:フィリパ ピアス 岩波書店 Amazon 【16/11/14】はしかにかかってしまった弟・ピーターから隔離するために、トムは親戚の家に預けられる▼真夜中に13時を告げる大時計。扉の向こうで待って…

分断社会・日本

【198】分断社会・日本 分断社会・日本――なぜ私たちは引き裂かれるのか (岩波ブックレット) 岩波書店 Amazon 【16/10/23】高度成長が戦時動員体制の問題点を覆い隠してしまい、その延命に一役買っていたこと。それが、80年代以降問題となって噴出しているこ…

比べてわかる! フロイトとアドラーの心理学

【197】比べてわかる! フロイトとアドラーの心理学 比べてわかる!フロイトとアドラーの心理学 作者:和田 秀樹 青春出版社 Amazon 【16/10/22】フロイトとアドラーを軸として、心理療法の流れを概観する。私が最初に心理療法に関心を持ったのが、1980-90年…

現代語訳 貧乏物語

【196】現代語訳 貧乏物語 現代語訳 貧乏物語 (講談社現代新書) 作者:河上 肇 講談社 Amazon 【16/10/17】「貧乏な青年のトホホな人生」といった筋書きを想像して読んだが、さにあらず。100年前の「格差問題」に切り込んだ、善意の一冊であった。佐藤優氏に…

人生を面白くする 本物の教養

【195】人生を面白くする 本物の教養 人生を面白くする 本物の教養 (幻冬舎新書) 作者:出口治明 幻冬舎 Amazon 【16/10/14】大きな転換期を迎えていながら、国際的に見ても、日本のリーダーたちは勉強せず、教養もないつまらない人間であるとの危機感を著者…

この国の冷たさの正体

【194】この国の冷たさの正体 この国の冷たさの正体 一億総「自己責任」時代を生き抜く (朝日新書) 作者:和田秀樹 朝日新聞出版 Amazon 【16/10/13】見出しだけにザッと目を通して読了扱いとした。基本的に自分が直感していることと、さして違いはないと感じ…

「要領がいい」と言われる人の、仕事と勉強を両立させる時間術

【193】「要領がいい」と言われる人の、仕事と勉強を両立させる時間術 「要領がいい」と言われる人の、仕事と勉強を両立させる時間術 作者:佐藤 孝幸 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) Amazon 【16/10/13】さしあたって、太文字をザザッと見て読…

伝える。

【192】伝える。 伝える。 作者:栗山 英樹 ベストセラーズ Amazon 【16/10/10】図書館本。間もなくタイムアップなので、一旦読了扱いとした。本を読んでいる野球人は初めて知った(←偏見w)。選手に、まずは1人の人間としてどうだということを考えさせてい…

18歳からの格差論

【191】18歳からの格差論 18歳からの格差論 作者:井手 英策 東洋経済新報社 Amazon 【16/10/10】ザッと流し読みして読了扱い。ただし、これも機会があれば買って精読したいと思う。井手さんの著作を何点か図書館に予約してみた。人間と、人間の成長を信頼し…

本をサクサク読む技術

【190】本をサクサク読む技術 本をサクサク読む技術 長編小説から翻訳モノまで (中公新書ラクレ) 作者:齋藤孝 中央公論新社 Amazon 【16/10/10】例によって?太文字の部分のみをザッピングして読了扱いとする。ただし、ブックガイドとしては有効なので、紙本…

肉体の悪魔

【189】肉体の悪魔 肉体の悪魔 (光文社古典新訳文庫) 作者:ラディゲ 光文社 Amazon 【16/10/10】めくるめく官能の世界を期待すると、肩透かしを食らうことになる。今世紀初頭、かくも自意識が肥大した人物像を描かなければならなかったのは、なぜだろうか。…

ダメな自分を認めたら、部屋がキレイになりました

【188】ダメな自分を認めたら、部屋がキレイになりました ダメな自分を認めたら 部屋がキレイになりました (コミックエッセイ) 作者:わたなべ ぽん KADOKAWA Amazon 【16/10/03】前にも「片づけ本」読んだ気がしているんですが、はるかによくわかりました。…

心の深みへ

【187】心の深みへ 心の深みへ―「うつ社会」脱出のために (新潮文庫) 作者:隼雄, 河合,邦男, 柳田 新潮社 Amazon 【16/09/28】1986~2002年の間に行われた7回の対話をまとめたもの。2002年初出、2013年文庫化。本当に久しぶりに、河合隼雄のことばに接した。…

非常識な読書のすすめ

【186】非常識な読書のすすめ 非常識な読書のすすめ 作者:清水克衛 現代書林 Amazon 【16/09/24】書店「読書のすすめ」を江戸川区で営んでいる清水さんの本(初読み)。30節から成る。「非常識」とあるが、まあまあ「常識的」なことを言っている、自己啓発本…

世界を変えた10冊の本

【185】世界を変えた10冊の本 世界を変えた10冊の本 作者:池上 彰 文藝春秋 Amazon 【16/09/23】 女性誌『CREA』に連載されたものを基にして刊行。単行書は2011年、文庫は2014年刊。「10冊」とは、 ①アンネの日記(アンネ・フランク) ②聖書 ③コーラン ④プロ…

ちょっと今から仕事やめてくる

【184】ちょっと今から仕事やめてくる ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫) 作者:北川 恵海 KADOKAWA Amazon 【16/09/21】パワハラ上司のいる「ブラックな」職場で思い悩む俺(青山隆)は、駅のホームから落ちそうになっているところを、ヤ…

辞書を編む

【183】辞書を編む 辞書を編む (光文社新書) 作者:飯間 浩明 光文社 Amazon 【16/09/20】『三省堂国語辞典(以下、「三国」)第7版』に先がけて刊行された、「三国」誕生秘話。著者の「ことば愛」が炸裂する。「三国」の基本方針は、「いま、現に使われてい…

やめてみた。

【182】やめてみた。 やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる、暮らし方・考え方 (幻冬舎文庫) 作者:わたなべぽん 幻冬舎 Amazon 【16/09/16】図書館で120人待ちと伝えた知人が、見かねて貸してくれたものだが、このまま自分のものにしてしまうかなあw …

「本が売れない」というけれど

【181】「本が売れない」というけれど (046)「本が売れない」というけれど (ポプラ新書) 作者:永江 朗 ポプラ社 Amazon 【16/09/16】「読書離れ」「出版不況」という「印象」の正体をていねいに腑分けして、ここ40年くらいの「本」をめぐる環境の変化を見据…

日本という国

【180】日本という国 決定版 日本という国 (よりみちパン! セ) 作者:小熊英二 新曜社 Amazon 【16/09/09】日本の近現代史(明治維新と第二次大戦後)のネガ像をトレースしているもので、中高生向けのシリーズにしては、重苦しい問いかけを含んでいる一冊。し…

15歳の日本語上達法

【179】15歳の日本語上達法 15歳の寺子屋 15歳の日本語上達法 作者:金田一 秀穂 講談社 Amazon 【16/09/08】外国語や古典にアタックして、現在を相対化することと、ホンモノを知ること、それとわかる力を身につけること。正確に、わかりやすく表現(書く)訓…