読書ろぐ

読書メーターの過去ログデータベース

著名・カ行

【291・292】双極性障害・第1版/第2版

双極性障害【第2版】 ──双極症I型・II型への対処と治療 (ちくま新書) 作者:加藤忠史 筑摩書房 Amazon ※第1版と第2版を併記します。書影は第2版のものです。 【17/09/06】どんな病気であれ、対応を誤ると、患者さんの人生は根底から破壊される。双極性障害…

【289】ザ・議論!

ザ・議論! 「リベラルVS保守」究極対決 作者:井上 達夫,小林 よしのり 毎日新聞出版 Amazon 【17/08/30】知名度においては、圧倒的な優位を誇る「ゴー宣」よしりんと、「リベリベ」(※)井上達夫が禁断の激突!と思いきや、意外に一致点が多かった。結局、「…

【284】ウルトラマン「正義の哲学」

ウルトラマン 「正義の哲学」 (朝日文庫) 作者:神谷和宏 朝日新聞出版 Amazon 【17/08/02】1973年生まれの中学国語科の先生が、ウルトラマンシリーズを題材に行った授業がきっかけで作られた本。2011年6月刊(2015年2月、タイトルを変えて文庫化)。「文庫化…

希望の思想 プラグマティズム入門

【282】希望の思想 プラグマティズム入門 希望の思想 プラグマティズム入門 (筑摩選書) 作者:大賀 祐樹 筑摩書房 Amazon 【17/07/27】難しかった。わからなくても、とにかく目を通した。プラグマティズムを、パースからデューイに限定せずに、トマス・クーン…

現代語訳 古事記

【277】現代語訳 古事記 現代語訳 古事記 (河出文庫) 河出書房新社 Amazon 【17/07/20】712年(和銅5年)、太安万侶がまとめて元明天皇に献上されたのが最初。福永武彦氏による現代語訳(後年、子息の池澤夏樹氏も現代語訳を出版している)。世の始まりの混…

感染症医が教える性の話

【268】感染症医が教える性の話 感染症医が教える性の話 (ちくまプリマー新書) 作者:健太郎, 岩田 筑摩書房 Amazon 【17/07/05】性については「寝た子を起こすな」という言われ方がされている一方で、「教えなければ伝わらないこと」という側面がある。性感…

ガラパゴス(上・下)

【263・264】ガラパゴス(上・下) ガラパゴス 上 (小学館文庫) 作者:相場英雄 小学館 Amazon 【17/06/30】上巻。鑑識課の木幡から協力を求められた田川は、身元不明のファイル群から偽装殺人と思しき案件に突き当たる。その捜査を進めていくうちに、企業社…

共謀罪の何が問題か

【256】共謀罪の何が問題か 共謀罪の何が問題か (岩波ブックレット) 作者:高山 佳奈子 岩波書店 Amazon 【17/06/17】2017年5月刊。著者は刑法の専門家。基本的な部分が押さえられると思ったが、法律の条文も多くて、私には難しい本と感じられた。再挑戦を期…

カラマーゾフの兄弟(全5巻)

【250~254】カラマーゾフの兄弟(全5巻) カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) 作者:ドストエフスキー 光文社 Amazon 【17/06/01】第1巻。2015年12月、Kindleにて購入後、放置。確か半額セール対象本だったと思う。第一部に、亀山氏の読書ガイドを付…

ゲーテとの対話(まんがで読破版)

【248】ゲーテとの対話(まんがで読破版) ゲーテとの対話 (まんがで読破) 作者:エッカーマン イースト・プレス Amazon 【17/05/25】原典読まなくちゃな! * * * もちろん、「原典」とは邦訳版のことである。

検証 東日本大震災の流言・デマ

【247】検証 東日本大震災の流言・デマ 検証 東日本大震災の流言・デマ (光文社新書) 作者:荻上 チキ 光文社 Amazon 【17/05/21】2011年5月に、早くも発刊されている本。あの当時を振り返ると、SkypeをしながらTwitterに張り付いていた。今思うとずいぶん流…

近代天皇論

【239】近代天皇論 近代天皇論 ――「神聖」か、「象徴」か (集英社新書) 作者:片山 杜秀,島薗 進 集英社 Amazon 【17/04/28】「尊皇」「攘夷」の昔から、先の「お言葉」までを概観。主張は島薗氏の「時代はついに来るところまできた。象徴か、神聖か、近代か…

月刊誌『群像』

【238】群像 2017年2月、3月、4月号 群像 2017年 03 月号 [雑誌] 講談社 Amazon 【17/04/26】2017年2月号。若松英輔さんの「たましいを旅するひと―河合隼雄」を目当てに借りた。初期の河合が「たましい」と言う言葉を使うのに慎重であったことがつづられる。…

まんがで読破版『幸福論』(アラン)

【237】まんがで読破版『幸福論』(アラン) 幸福論 (まんがで読破) 作者:アラン イースト・プレス Amazon 【17/04/24】白水社版を読んだあとに手にした。主人公の若者ロランと友人ドニ、その姉マリーと、アラン本人を模しているエミールが中心人物。抑うつ…

錦繍

【236】錦繍 錦繍(新潮文庫) 作者:宮本 輝 新潮社 Amazon 【17/04/23】10年前に起きた事件の後で別れた夫婦が偶然出会ったことから始まる往復書簡という形で提示される物語。己の為した善と悪全ての「業」にその人間は左右される。そして、その「業」とは…

幸福論(アラン)

【234】幸福論 幸福論 (白水Uブックス1098) 作者:アラン 白水社 Amazon 【17/04/18】私の読書歴の中でも、異彩を放つ1冊。読んでて、「健全なる精神は健全な精神に宿る」を思い出してしかたなかった。「上機嫌」「快活」「礼節」などを重んずることが大切だ…

100分de名著テキスト『苦海浄土』

【226】100分de名著テキスト『苦海浄土』 石牟礼道子『苦海浄土』 2016年9月 (100分 de 名著) NHK出版 Amazon 【17/04/02】不良小学生だった私は、「4大公害病」(がある)というのをどう感じていたのだろう。そして、今どう教えられているのだろう。気がか…

高校生からわかる社会科学の基礎知識

【225】高校生からわかる社会科学の基礎知識 高校生からわかる社会科学の基礎知識 作者:酒井峻一 ベレ出版 Amazon 【17/04/02】法・経済・政治の各論点から、「近・現代」がどのように成り立ってきたのかを概説。世界史の復習にもなる(私には初めて読むよう…

幸福の哲学

【220】幸福の哲学 幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 (講談社現代新書) 作者:岸見一郎 講談社 Amazon 【17/03/13】アドラーをメインにして、ギリシア哲学をまぶした感じ。「わかりやすさ」という点では、「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」だろう。…

希望の資本論

【215】希望の資本論 希望の資本論 (朝日文庫) 作者:池上 彰,佐藤 優 朝日新聞出版 Amazon 【17/02/16】記載なし。 【21/01/29】1回目に読んだ記憶が全くないが、アンダーラインはしっかり引いてあって愕然。「100分de名著・資本論」(斎藤幸平)を読んでい…

偽善のすすめ:10代からの倫理学講座

【200】偽善のすすめ:10代からの倫理学講座 偽善のすすめ: 10代からの倫理学講座 (14歳の世渡り術) 作者:パオロ・マッツァリーノ 河出書房新社 Amazon 【16/11/16】「偽善はよくない」という社会通念に異議を申し立て、「やらない善より、やる偽善(しかし…

比べてわかる! フロイトとアドラーの心理学

【197】比べてわかる! フロイトとアドラーの心理学 比べてわかる!フロイトとアドラーの心理学 作者:和田 秀樹 青春出版社 Amazon 【16/10/22】フロイトとアドラーを軸として、心理療法の流れを概観する。私が最初に心理療法に関心を持ったのが、1980-90年…

現代語訳 貧乏物語

【196】現代語訳 貧乏物語 現代語訳 貧乏物語 (講談社現代新書) 作者:河上 肇 講談社 Amazon 【16/10/17】「貧乏な青年のトホホな人生」といった筋書きを想像して読んだが、さにあらず。100年前の「格差問題」に切り込んだ、善意の一冊であった。佐藤優氏に…

この国の冷たさの正体

【194】この国の冷たさの正体 この国の冷たさの正体 一億総「自己責任」時代を生き抜く (朝日新書) 作者:和田秀樹 朝日新聞出版 Amazon 【16/10/13】見出しだけにザッと目を通して読了扱いとした。基本的に自分が直感していることと、さして違いはないと感じ…

100分de名著テキスト 折口信夫『古代研究』

【2246】100分de名著テキスト 折口信夫『古代研究』 NHK 100分 de 名著 折口信夫『古代研究』 2022年 10月 [雑誌] (NHKテキスト) NHK出版 Amazon 名前こそ知っていたものの、折口関連の著作は、実はこれが初めて読んだもの。大きな感銘を受けた…

傷を愛せるか 増補新版

【2245】傷を愛せるか 増補新版 傷を愛せるか 増補新版 (ちくま文庫 み-37-1) 作者:宮地 尚子 筑摩書房 Amazon 【22/10/23】医療人類学者にして、臨床にも携わる著者のエッセイ集。以前、同著者の『トラウマ』(岩波新書)を読んでいたことによる選書。 * …

心の深みへ

【187】心の深みへ 心の深みへ―「うつ社会」脱出のために (新潮文庫) 作者:隼雄, 河合,邦男, 柳田 新潮社 Amazon 【16/09/28】1986~2002年の間に行われた7回の対話をまとめたもの。2002年初出、2013年文庫化。本当に久しぶりに、河合隼雄のことばに接した。…

経済の考え方がわかる本

【171】経済の考え方がわかる本 経済の考え方がわかる本 (岩波ジュニア新書) 作者:明, 新井,紀子, 新井,範之, 柳川,e‐教室 岩波書店 Amazon 【16/08/12】自他ともに認める「経済オンチ」「経済学オンチ」の私としては、この程度の本であっても、理解に手間取…

功利主義者の読書術

【169】功利主義者の読書術 功利主義者の読書術(新潮文庫) 作者:佐藤 優 新潮社 Amazon 【16/08/02】「知識人」の役割として、直面する問題が何かということを指摘し、提示することがある。佐藤さんは、そうした「知識人」の一人であると思う。一貫して述…

強運の持ち主

【168】強運の持ち主 強運の持ち主 (文春文庫) 作者:瀬尾 まいこ 文藝春秋 Amazon 【16/07/30】営業職から転じ、「ルイーズ吉田」として占い師となった幸子さん。彼女の元を訪ねるお客やアシスタントとのお話し。ニベア/ファミリーセンター/おしまい予言/…