読書ろぐ

読書メーターの過去ログデータベース

2022-11-10から1日間の記事一覧

近代天皇論

【239】近代天皇論 近代天皇論 ――「神聖」か、「象徴」か (集英社新書) 作者:片山 杜秀,島薗 進 集英社 Amazon 【17/04/28】「尊皇」「攘夷」の昔から、先の「お言葉」までを概観。主張は島薗氏の「時代はついに来るところまできた。象徴か、神聖か、近代か…

月刊誌『群像』

【238】群像 2017年2月、3月、4月号 群像 2017年 03 月号 [雑誌] 講談社 Amazon 【17/04/26】2017年2月号。若松英輔さんの「たましいを旅するひと―河合隼雄」を目当てに借りた。初期の河合が「たましい」と言う言葉を使うのに慎重であったことがつづられる。…

まんがで読破版『幸福論』(アラン)

【237】まんがで読破版『幸福論』(アラン) 幸福論 (まんがで読破) 作者:アラン イースト・プレス Amazon 【17/04/24】白水社版を読んだあとに手にした。主人公の若者ロランと友人ドニ、その姉マリーと、アラン本人を模しているエミールが中心人物。抑うつ…

錦繍

【236】錦繍 錦繍(新潮文庫) 作者:宮本 輝 新潮社 Amazon 【17/04/23】10年前に起きた事件の後で別れた夫婦が偶然出会ったことから始まる往復書簡という形で提示される物語。己の為した善と悪全ての「業」にその人間は左右される。そして、その「業」とは…

みんなの道徳解体新書

【235】みんなの道徳解体新書 みんなの道徳解体新書 (ちくまプリマー新書) 作者:パオロ・マッツァリーノ 筑摩書房 Amazon 【17/04/19】修身・道徳の教科書や副読本に出ている「笑える話(=笑えない話)」から、死刑と戦争、交通事故までを含んだ「殺人」の…

幸福論(アラン)

【234】幸福論 幸福論 (白水Uブックス1098) 作者:アラン 白水社 Amazon 【17/04/18】私の読書歴の中でも、異彩を放つ1冊。読んでて、「健全なる精神は健全な精神に宿る」を思い出してしかたなかった。「上機嫌」「快活」「礼節」などを重んずることが大切だ…

私とは何か

【233】私とは何か 私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書) 作者:平野啓一郎 講談社 Amazon 【17/04/16】駆け足で読んだ。タイトルを見て、社会学の「役割葛藤」のことかなーと思ったが、全然違っていた。むしろ異なった諸々の「分人」が「個」…

佐藤優の「公明党」論

【232】佐藤優の「公明党」論 佐藤優の「公明党」論 作者:佐藤優 第三文明社 Amazon 【17/04/10】2014年に公刊された公明党の『50年史』を読み解くことで、党の軌跡を追う形を取っている。佐藤氏が「特筆すべきこと」として挙げているのは、公明党は当時の創…