読書ろぐ

読書メーターの過去ログデータベース

2022-08-27から1日間の記事一覧

本の「使い方」

【126】本の「使い方」 本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 作者:出口 治明 KADOKAWA Amazon 【1回目】膨大な読書体験を得々と語ったもの。ご自身でおっしゃっているが「成功体験を読むことには意味がない」ことを自己適用してはどうかと思った。むしろ…

カラマーゾフの兄弟(まんがで読破版)

【125】カラマーゾフの兄弟(まんがで読破版) カラマーゾフの兄弟(まんがで読破) 作者:ドストエフスキー,バラエティ・アートワークス Teamバンミカス Amazon 【16/02/08】ドストエフスキーの畢生の大作をドラマチックに漫画化。「余すところなく」であるか…

学び続ける力

【124】学び続ける力 学び続ける力 (講談社現代新書) 作者:池上 彰 講談社 Amazon 【16/02/06】二年前に放り出していた本をもう一度手にする。後半は駆け足になったので、正味一日で読了扱いとする。東工大での教育経験を踏まえた、ここ数年の池上さんの近況…

人生の道しるべ

【123】人生の道しるべ 人生の道しるべ 作者:宮本 輝,吉本 ばなな 集英社 Amazon 【16/01/26】若い頃、宮本輝をよく読んでいた。最近では読まなくなったので、今どうなんだろうと思っていたところでこの対談があることを知った。「人の幸せは一様である」と…

白痴(上・下)

【121】【122】白痴(上・下) 白痴(上) (新潮文庫) 作者:ドストエフスキー 新潮社 Amazon 【16/01/09】1500頁の大著の上巻。「療養のため、スイスで過ごしていたムイシュキン公爵をペテルブルクで待ち受けていたものは?」という感じなのだが、正直よくわか…

最終講義

【120】最終講義 最終講義 生き延びるための七講 (文春文庫) 作者:内田 樹 文藝春秋 Amazon 【15/12/31】内田さんが教育や師弟関係について「語る」時、その口調は俄然熱気を帯びてくる。この本でも基本的に、知性と学びのパフォーマンスを向上させ、教育を…

「池田大作 大学講演」を読み解く

【119】「池田大作 大学講演」を読み解く 「池田大作 大学講演」を読み解く 世界宗教の条件 作者:佐藤優 潮出版社 Amazon 【15/12/26】創価学会インタナショナル会長・池田大作が、世界各地の大学・研究機関で講演を行い、高い評価を受けていることは、ほと…

ジム・ボタンの機関車大旅行

【118】ジム・ボタンの機関車大旅行 ジム・ボタンの機関車大旅行 (岩波少年文庫) 作者:ミヒャエル・エンデ 岩波書店 Amazon 【15/12/26】小さな小さなフクラム国に届いた小包には、赤ん坊が入れられていました。赤ん坊は大きくなってジム・ボタンと呼ばれる…

考える方法

【117】考える方法 考える方法: <中学生からの大学講義>2 (ちくまプリマー新書) 作者:池内 了,永井 均,管 啓次郎,萱野 稔人,上野 千鶴子,若林 幹夫,古井 由吉 筑摩書房 Amazon 【15/12/23】永井均(唯我論)、池内了(ニセ科学を見破る)、管啓次郎(アメリ…

「意地悪」化する日本

【116】「意地悪」化する日本 「意地悪」化する日本 作者:内田 樹,福島 みずほ 岩波書店 Amazon 【15/12/21】読んでいて暗い気持ちになった。第5章は「それでも希望はある」だが、「節」として見出しが立っているのは、たった2頁。全編これ、安倍さんに対す…

魔法のカクテル

【115】魔法のカクテル 魔法のカクテル (岩波少年文庫) 作者:エンデ,ミヒャエル 岩波書店 Amazon 【15/12/15】気に入った一節⇒あのね、永遠からみると、ものごとは時間界のなかで見るのとはがらりとちがって見えるものなんだよ。永遠からみると、悪も最後の…

わが家の母はビョーキです(1・2)

【113】【114】わが家の母はビョーキです(1・2) わが家の母はビョーキです 作者:中村ユキ サンマーク出版 Amazon 【15/12/03】統合失調症の母と、その娘(あとで結婚するが)の奮闘記。本当に書かれている通りなのだと思う。実のところ、2学年下の弟が統合…

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編

【112】1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫) 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 【15/12/02】殺人を請け負っていると思しき青豆と、ふかえりの『空気さなぎ』のリライトをすることになった天吾。全体の6分の1を読んだ…

ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。

【111】ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。 ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。 (14歳の世渡り術) 作者:雨宮 処凛,新井 紀子,森 達也,村上 陽一郎,木田 元,柳澤…

指揮者の知恵

【110】指揮者の知恵 指揮者の知恵 なぜ指揮棒ひとつでオーケストラはまとまるのか? (学研新書) 作者:藤野栄介 学研プラス Amazon 【15/11/26】音楽を聴いていて、いつも不思議に思うことがある。それはなぜこの演奏で感動しているのか、そしてその源泉は何…

夢みるクラシック 交響曲入門

【109】夢みるクラシック 交響曲入門 夢みるクラシック交響曲入門 (ちくまプリマー新書) 作者:吉松 隆 筑摩書房 Amazon 【15/11/25】長らく「積読本」だったが、これは楽しい! 響(ひびき)ちゃんと作曲家先生との対話形式で、交響曲に代表される音楽の歴史…

もじれる社会

【108】もじれる社会 もじれる社会: 戦後日本型循環モデルを超えて (ちくま新書) 作者:本田 由紀 筑摩書房 Amazon 【15/11/22】教育社会学者である本田氏は、種々の統計資料を丹念に読み解き、その指標の不備を指摘しつつ、「戦後日本型循環モデル」のほころ…

世界を平和にするためのささやかな提案

【107】世界を平和にするためのささやかな提案 世界を平和にするためのささやかな提案 (14歳の世渡り術) 作者:黒柳 徹子,徳永 進,中川 翔子,永江 朗,伊勢崎 賢治,木村 草太,香山 リカ,ヨシタケシンスケ,田中 優,島田 裕巳,小島 慶子,春香 クリスティーン,辛…

岩波新書で「戦後」をよむ

【106】岩波新書で「戦後」をよむ 岩波新書で「戦後」をよむ (岩波新書 別冊11) 作者:小森 陽一,成田 龍一,本田 由紀 岩波書店 Amazon 【15/11/19】昭和天皇とバブル経済とともに野辺送りされた感がある「戦後」を、7区分・21冊の岩波新書を導きの糸として読…

代表的日本人

【105】代表的日本人 代表的日本人 (岩波文庫) 作者:内村 鑑三,鈴木 範久 岩波書店 Amazon 【15/11/19】西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の5人を取り上げて、高い徳目を体現している点においては西洋に引けを取らないことを述べている。 * * …

憲法主義

【104】憲法主義 憲法主義 条文には書かれていない本質 作者:内山 奈月,南野 森 PHP研究所 Amazon 【15/11/17】憲法とは何か?/人権と立憲主義/国民主権と選挙/内閣と違憲審査制/憲法の変化と未来、の5講。立法・行政・司法+国民の間の厳密な相互チェッ…

僕らが世界に出る理由

【103】僕らが世界に出る理由 僕らが世界に出る理由 (ちくまプリマ―新書) 作者:石井光太 筑摩書房 Amazon 【15/11/15】自分のやりたいこと、為すべきことを見つけたら、そのための最短距離を選ぶ。規格外の武器を身につけること。ノンフィクションライターに…

雨あがる

【102】雨あがる 雨あがる (時代小説文庫) 作者:山本 周五郎 角川春樹事務所 Amazon 【15/11/14】7年あまり士官に恵まれない三沢伊兵衛と、妻・おたよ。ある日若侍たちの小競り合いに立ち会ったことから、士官への道が開けたかに見えたのだが・・・。表題作…